用途 | : | 障害福祉サ-ビス 共同生活援助 | |
竣工 | : | 2018年 | |
建築地 | : | 愛知県長久手市 | |
工事内容 | : | 新築 | |
構造規模 | : | 木造2階建て | |
敷地面積 | : | 631.43㎡ | 191.01坪 |
建築面積 | : | 148.23㎡ | 44.84坪 |
延床面積 | : | 253.03㎡ | 76.54坪 |
設計 | : | 今井賢悟建築設計工房 | |
施工 | : | 藍いろ工房株式会社 | |
防災工事 | : | 有限会社ト―ホー防災 | |
空調工事 | : | 重機商工 株式会社 | |
撮影 | : | 329 Photo Studio 岡村靖子 |
閑静な住宅街であり、周囲が開発され伐採伐根造成されているなか、地主様が長年にわたり樹木と小高い丘を大切に残してきた。
そんな大きな樹木と小高い丘を残し、周囲と溶け込む住宅のようなグル-プホ-ムを作れないかと考えました。
愛知県の条例があり道路からエントランスまでをスロ-プ等で高低差を処理しなくてはならない。残すべき丘や樹木があり、建物のボリュ-ムが限定される。樹木の根の高さ以下に建物の地盤をさげることができない。避難規定によりアプロ-チ巾を確保しなくてはならない。そんな様々な条件により、シビアな設計となる。
まず落葉の時期に、樹木の位置、傾き、根の高さ丘の位置や高さを測量機を使用し測量した。測量結果に基づき、建物のボリュ-ム、ゾ-ニング、配置、地盤の高さ、スロ-プの位置、土留めを検討する。落葉の時期に、地縄張りを行い、着手の半年以上前に造園業者に根切を依頼する。根切できない部分の建物の基礎は、キャンティ-基礎とする。傾いた樹木と屋根が干渉する箇所は、屋根形態を調整した。
そうして残された樹木は春に新芽がでてきて建物の壁面や床面に木漏れ日を映し出します。
夏には葉が多い茂り、まるで建物から樹木が生えているように見えます。中庭の樹木の足元は薄暗く幽玄な風景です。グル-プホ-ムの各室は、南側に均質に並べられた部屋ではなく、南の日当たりの良い部屋少し薄暗く周囲から隔離されたような部屋、眺めの良い部屋、などキャラクタ-に富んだ構成としています。